「気持ちが良くなる」とか「不快な気持ちだ」という感覚は、脳内物質の影響なのですが、
脳内のことをうまくコントロールするのは難しいためか、
元アイドルグループの男性をはじめ、世の中では色々な問題が起こっていますよね。
気持ちがよくなる脳内物質として、ドパミンやオキシトシンやセロトニンなどがよく知られています。
今日はオキシトシンを中心に、自分で脳内に幸せを感じさせる環境づくりについてお話したいと思います。
オキシトシンってどういう物質?
脳の神経伝達や末梢でのホルモンの働きをするオキシトシンは、
多く分泌されると人間関係が良好になって、
幸福感で満たされるようになることから、
「幸せホルモン」
「愛情ホルモン」
と呼ばれています。
オキシトシンがよく分泌される環境におくと、
信頼感が高まって、
不安な気持ちが少なくなる
とのこと。
オキシトシンのメカニズムとして、
幸福な気分にさせるセロトニンの放出を容易にして、
恐怖行動に関する扁桃体の活動を弱めたりする、ことが挙げられています。
(自治医科大学 尾仲達史教授より)
なんだかオキシトシンっていいな~と思いますよね。
ではどうすれば、オキシトシンが分泌されやすくなるのでしょうか。
オキシトシンはどうすれば増えるの?
実はオキシトシンを放出させることは普通に誰でもできることなんですよね。
ただ、分泌させやすい環境があるので、整えていきたいところです。
オキシトシンの濃度がMaxになるのは、
出産
授乳
お母さんは赤ちゃんと関わることで幸せになれますね。
日常生活でも分泌は可能で、親しい相手との交流でも分泌されます。
たとえば、
肌のふれあいやマッサージ
一緒に食事にする
男女が抱き合う
ペットと仲良くする
大切な人たちと一緒に過ごすということが幸せのホルモンを増やすということのようです。
しかしながらこれも適量があって、
(外部から)高濃度で摂取し続けると
オキシトシンの放出を受け止める受容体が減少してしまう
ことも知られています。
それによって、
気性が荒くなったり
不安でいっぱいになる
ということが、動物実験で報告されています。
オキシトシンがいいから外部から体にいれればOK、という単純なものではないみたいですね。
日頃のストレスも、大切な人たちと一緒にいることで和らいでいくので、
そういう時間を大切にしていきたいと思います。