恋人と一緒にいると、無意識のうちに一緒に行動して、
同じリズムで歩きだして、仕草までも似てくるって気付いたことはありませんか?
長い間、愛し合っているカップルでそんな場面を見かけたりすることがありますよね。
このたび米大学の研究で、愛し合っている恋人同士の接触が
「痛み」を減少させることがわかったということなので、
今日はそのあたりを書いていこうと思います。
自然界で起こるシンクロ現象
愛し合っているカップルの間で起きる行動のシンクロのような現象は、
実は、自然界でも普通に見られていますよね。
ホタルや、肉食動物の群れの動きでもよく知られているし、
また、愛かどうかは分からないけれど、
同じ環境にいると生活レベルや習慣が似てくるという現象が一般的にありますよね。
やはり、人間を含めて生き物というのは、
周囲と同調して生きてきたということを、
私たちも経験上なんとなく感じ取っていると思います。
恋人がいると痛みが軽減される
コロラド州立大学のパヴェル・ゴールドスタインの研究チームは、
パートナー間の強い共感と接触によって生理的反応を変化させることを可能にして、
薬を使わずに痛みを調整する研究を行っているそうです。
今回の研究によると、人間同士での「シンクロ」が起きる鍵は、
パートナー同士の接触によるもので、
それによって、心臓や呼吸のリズムを合わせ、
さらに痛みを減少させることがわかったとのことです。
人間も長い歴史がありますから、
体の仕組みとして痛みを軽減できても不思議ではないですよね。
特に激しい痛み(疼痛:とうつう)の場合は、
接触云々を問わず、軽減する機能があることは知られています。
調査方法と結果。
研究チームは、カップル間での接触が同調によって、
痛みに対してどのような作用をもたらすかを調査しています。
23~32歳の22組のカップルを被験者として集めて、次のような実験をしました。
(1)パートナーが同じ部屋にいて手をつなぐ
(2)パートナーは同じ部屋にいるが、接触できない
(3)パートナーは別々の部屋にいる
呼吸と心拍を測定し、女性のみに軽い痛みを与えたところ、
パートナーがそばにいることで女性が感じる痛みが減少する結果となりました。
また2人が手をつなぎ合う条件(1)では、
身体的接触のない条件(2)よりも、痛みの感覚は軽減されました。
やっぱり恋人って大切♡
この研究によると、
二人は心拍や呼吸を同調させるほど仲がよく信頼しているので、
ブラックボックスの部分の作用で、
痛みがあっても和らげることができるようになるってことなんですよね
(接触がさらに影響があるみたい)。
痛みの減少効果は、
脳内モルヒネが信頼カップルであれば分泌しやすいからなのでしょうか?
セロトニンやオキシトシン、ドパミン?などで、
ある程度痛みを紛らわすことができるのかもしれないですね。
このブラックボックスのところがどうなっているのか知りたいので、更なる研究を期待します(笑)。